東京貴金属見通し=金は乱高下か

2018/09/21 16:49:08

<金>
 今週の東京金先限は、円安などの為替要因を買い材料に戻り高値を切り上げる展開となった。
 来週は乱高下の取引か。円安・株高を背景に投資環境が改善し、国内貴金属の値動きは軽くなっており、金先限は4400円の節目を上抜けそうな流れにある。注目材料は25・26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)。追加利上げは織り込んでいるものの、その後の利上げペースの行方が気になるところ。米株が約8カ月ぶりに史上最高値を更新する状況下で、FOMCからハト派的な見解が聞かれることはないと読む。もう一段跳ねた処での売り仕掛け姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4250円〜4400円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。週末にかけて値を伸ばし、21日には3000円台を回復する展開となった。米国と中国の貿易摩擦問題への懸念は根強いが、中国が対話姿勢を崩していないことや、トランプ政権が17日発表した中国に対する第3弾の制裁関税措置については、中国から2000億ドル相当の輸入品に課す追加関税を年内は10%に留めたため、過度の警戒感が後退。安値から買い戻される展開となった。
 しかし、英国の欧州連合(EU)離脱問題(ブレグジット)への懸念や、来週25日、26日の日程で米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるが、26日(日本時間27日午前3時)終了後に発表される声明や金利見通し、さらにはパウエルFRB議長の記者会見から今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑も強く、イベント通過後に達成感からの売りが入り下落する可能性があるため、ここからの上値は重い。来週は、現在の値位置での値固めを試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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