東京貴金属見通し=金は軟調推移か

2018/09/28 17:00:13

<金>
 今週の東京金先限はドル高を背景にNY金が下落したため、概ね軟調推移を強いられた。
 来週も弱含みの展開か。FOMC後のドル高基調は、米主要経済指標が引き続き好調であることからしばらく続きそう。NY金は目先の下値を試すことになると読む。国内金は円安と原油高が下値を支えるとしても、今週始まった下向きトレンドが反転することはなさそうだ。戻り売り姿勢での対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4240円〜4340円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えた調整主導の動きの中、9月25日には高値3016円をつけ、100日移動平均線(25日時点3017円38銭)に接近する場面もあったが、米FOMCでは0.25%の追加利上げを決定するとともに、2020年にかけて利上げを継続する方針が示唆され、概ね市場予想通りだったことから、イベント通過後は手じまい売りに圧迫された。
 白金はディーゼル車の排ガス除去装置の触媒に多く用いられるが、主力の欧州でのディーゼル車の需要が減少していること、イタリアの財政不安などを背景とした欧州経済への懸念、米中貿易摩擦問題を受けた中国での宝飾需要の減少なども圧迫材料となり、来週は上値の重い展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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