東京貴金属見通し=金は売り仕掛け姿勢が得策か

2018/10/05 17:05:52

<金>
 今週の東京金先限は、円安などを要因に水準を切り上げた。
 来週は戻り売り有利で推移しそう。日足チャート上では、今週戻り高値を切り上げ節目の4400円付近まで到達したことで一服感が強まっている。上昇要因となった円安も急ピッチであったため、修正を余儀なくされそう。そろそろ頭重い取引を強いられると読む。米金利先高感が強まる中、切っ掛け次第でNY金が下振れるようだと、国内金の戻りトレンドは反転するだろう。新規売り仕掛けの姿勢が得策か。
 来週の先限予想レンジは4300円〜4450円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。週明け1日から上昇基調を辿り、3日には100日移動平均(3日時点3003円)を終値ベースで上抜き、4日には高値3046円をつけ、7月13日(高値3059円)以来、約2ヵ月半ぶりの高値圏に浮上。また、NY白金も3日に840ドルの高値をつけ、2ヶ月ぶりの高値を記録。8月中旬のトルコ通貨リラ急落(トルコショック)をきっかけとした下落から値を持ち直した。
 ただ、2015年9月に発覚した独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正事件や、電気自動車(EV)の開発を背景に欧州市場でのディーゼル車の市場規模が縮小しており、需要減少見通しを背景とした売りが白金の頭を押えていることで上値も重く、来週は為替動向を眺めながら現在の値位置での値固めを試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ