東京貴金属見通し=金、高値を切り上げる展開か

2018/11/02 16:50:39

<金>
 今週の東京金先限は軟調に推移した後、週末のユーロの急反発を要因に買いが集まり、直近の高値を切り上げての越週となった。
 来週は、値動きの荒い取引となりそう。売られ過ぎとみられていたユーロが底打ちし、本格的に買い戻しが膨らめば、ゴールドは一段高必至の様相。その可能性は大と読む。ただ、6日の米中間選挙は一時的に為替と株式の波乱要因になり、金相場を揺さ振るだろう。国内金は水準が切り上がったことで、追っ掛け買いより今週のように押し目買い姿勢での対処が得策か。いずれにしても上昇トレンドは継続し、高値を切り上げる展開を予想する。
 来週の先限予想レンジは4370円〜4570円。

<白金>
 今週の東京白金は週末に急伸し、11月2日高値3138円をつけ、6月19日(高値3181円)以来の高値をつけた。100日移動平均(2日時点2961.0円)付近でのもち合いを上放れ、200日移動平均(同3133.7円)を試す展開となった。
 また、NY白金も約4ヶ月ぶりの高値圏に浮上。来週11月6日に米中間選挙、7、8日の両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを控え、相場が乱高下する可能性があるため、投機筋の玉整理が先行したと考えられるが、前述の200日移動平均の水準を上抜けばテクニカル主導に一段高を試す展開が期待される。
 ただ、米中間選挙は、上院を与党共和党、下院を野党民主党が制する「ねじれ」の結果になれば想定内として相場への影響は限定的。米FOMCも金融政策に関する決定はない見通しであり、イベント通過後に戻り売り圧力が強まり急落する可能性もある。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3300円。

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