東京貴金属見通し=押し目を入れた金

2018/11/16 16:42:42

<金>
 今週の東京金先限はドル高を要因に下振れて推移した後、週後半は買い戻され下値が堅いことを窺わせて越週した。
 来週は様子見ムードの中、新規材料待ちとなりそう。日足チャートは、今週のドル高や原油安で売りが膨らんでも不思議ではない状況を無難に回避した形。依然上昇トレンドを保っており、年末高への期待が膨らむ。より高く飛ぶために一旦修正の押し目を入れたようにもみえる。ユーロ安が一服しNY金の地合いが回復しつつあることで、新規材料待ちは売りより買い姿勢での方が得策と読む。
 来週の先限予想レンジは4350円〜4500円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。11月9日高値3177円をつけたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後はイベント通過による戻り売り圧力が強まり、200日移動平均を割り込んだ後は、3000円台を維持して越週。NYパラジウムが15日高値1161.5ドルをつけ、上場来高値を更新したことになびいた買いに支えられた。
 ただ、世界最大の自動車市場を持つ中国や、排ガス除去装置に白金を用いる割合の高いディーゼル自動車のシェアの高い欧州地域での自動車販売台数が減少していることを背景とした、白金の需要減少見通しが引き続き圧迫材料。短期的には200日移動平均(11月16日時点3111.5円)を試す動きが期待されるが、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感なども圧迫材料となるため上げ余地は限られ、来週は戻り売りの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2900円〜3200円。

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