東京貴金属見通し=金、依然強含みでの取引か

2018/12/07 17:01:16

<金>
 今週の東京金先限は、NY金の上昇を受け堅調地合いを維持し、総じて高値圏で推移した。
 来週も強含みで取引されそう。米国の早期利上げ打ち止め観測の広がりは続いており、日増しにゴールドの地合いを引き締めている。今週再燃した米中貿易摩擦激化の懸念も、世界の株価を不安定にさせ安全資産として見直される要因になっている。7日に発表される11月の米雇用統計を無難に通過すれば、強地合い継続は必至だろう。上放れる環境が整ったと判断し、強気買いで対処すべき局面と読む。
 来週の先限予想レンジは4430円〜4580円。

<白金>
 今週の東京白金は週末にかけて下落し、先限は7日に安値2825円をつけ、2ヶ月半ぶりの安値圏に値を沈めた。
 白金を自動車触媒に多く用いるディーゼル車の欧州でのシェアが低下していることや、中国での宝飾需要減少などが圧迫材料。期待されていた米中首脳会議では、90日間の米中貿易戦争の「休戦」で合意されたが、根本的な解決までの交渉は難航するとの見方が優勢であることに加え、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部がカナダで逮捕され、米当局が身柄の引き渡しを求めていることで、貿易摩擦が再燃するとの懸念も心理的な圧迫材料となった。来週は、18、19両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが確実視されることで上値は重いが、米連邦準備制度理事会(FRB)が同日に発表する金利見通しで来年以降の金利引き上げペースが減速するのではないかとの観測が燻ることから積極的な売りも見送られ、調整主導に安値では買い拾われる展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

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