東京貴金属見通し=金は直近高値更新の取引か

2018/12/14 17:03:35

<金>
 今週の東京金先限は週末に利食い売りがみられダレたものの、概ね堅調地合いを維持する形で取引された。
 来週も強含みで推移しそう。注目材料は、18日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)。最近の米株下落などを背景に、米国の早期利上げ打ち止め観測が広がっており、パウエル米FRB議長からその流れを後押しする来年の利上げペースの鈍化を示唆する発言が聞かれるようだと、一段高は必至だろう。その可能性は高いと読む。確実視されている今月の利上げが見送られた場合は、ゴールドは急伸する。こちらの可能性は低い状況。年末相場高を期待し、強気買いで対処すべき局面だ。
 来週の先限予想レンジは4450円〜4600円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。11月からの下降トレンドを継続し、7日安値2825円まで下落した後は目先の底を打ち急反発。ただ、100日移動平均(14日時点2951円)に頭を押さえられた。また、NY白金は10日安値778.60ドルをつけた後は急反発し、一時800ドル台を回復したが、その後は伸び悩む展開となった。
 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げの実施が確実視されるが、来年度の金利見通しで想定される利上げ回数が減少する可能性があるとの見方が金利を生まない資産である金を支えており、白金も底堅い値動きが見込まれる。しかし、白金独自の材料に乏しいため戻り高値は売られる上値の重い展開が予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

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