東京貴金属見通し=金は方向性を探る動きか

2018/12/21 16:59:07

<金>
 今週の東京金先限は利食い売り先行で軟調に推移した後、週末に買い戻されて越週した。
 来週は方向性を探る動きか。2019年の利上げ想定回数を従来の3回から2回に減少した今週のFOMCを受けドルが弱含んでいるめため、NY金は強地合いを維持しそう。しかし、国内金の値動きは円高を背景に買い気がやや衰え、上ヒゲを伸ばす様相に。利食い売り先行で、目先の高値更新は容易ではないと読む。最近の世界的な株価の下落が、安全資産としての金買いを膨らますことになるかが注目だろう。
 来週の先限予想レンジは4450円〜4580円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調推移。週明けに下落した後はジリ安の展開となり、12月11日安値2826円水準での値固めを試す動きとなった。安値からは買い戻されたが、円高をみた売りに頭を押さえられ、上値は重い。
 NY白金も10日安値778.60ドルで目先の底を打った後は同水準でもち合う動きとなった。チャート面では、現在のもち合いを下放れれば、年初来安値となる8月16日安値755.70ドルやリーマン・ショック後の最安値となる2008年10月27日安値752.10ドルも視野に入る。ただ、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、来年以降の金利引き上げ回数の見通しが引き下げられたことや世界的な景気減速懸念を背景とした対主要国通貨でのドル安が進行していることが、ドル建てNY白金を下支えると考えられる。そのため、東京白金も、ここからの下げ余地は乏しく、来週の安値は買い拾われる展開になると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

 来週は年末年始により休載とし、次回配信は1月4日(金)とさせていただきます。

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