東京貴金属見通し=金、買い方有利か

2019/01/04 17:14:45

<金>
 大発会の東京金先限は、円高を要因にした手じまい売りに調整推移を強いられた。
 来週はNY金が上昇基調を明確にさせていることで、買い方有利での取引か。米株式相場の下落に歯止めが掛からない状況が長引き、年明けそうそう今年の米国の利上げ見通しに対し不透明感が強まっていることが強気要因。NY金はもう一段水準を切り上げ、国内金も円高による売りをこなした後は、直近の高値を切り上げる動きを予想する。世界的株価の低迷、米中貿易摩擦、米国の政権運営などの懸念材料が安全資産とされる金相場に投資資金を流入させるであろう。強気買い姿勢での対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは4400円〜4550円。

<白金>
 大発会4日の東京白金先限12月限は、為替の円高をみた売りに圧迫され、3カ月半ぶりの安値2762円をつけたが、その後は為替の円安やNY白金の堅調推移を眺めて買い戻される展開となった。
 NY白金は778.60ドルから808.60ドルの狭い範囲でのレンジ取引を継続。白金独自の支援材料に乏しいが、姉妹金属のパラジウムが高止まりしていることから、安値では買い拾われており地合いは底堅い。しかし、世界最大の自動車市場を持つ中国の経済が、米中貿易摩擦を背景に減速するとの懸念が相場の頭を押さえており、当面は現在の値位置でのレンジ取引を継続すると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

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