東京貴金属見通し=金は高値を試す展開か

2019/01/18 16:48:44

<金>
 今週の東京金先限は、円安などを要因に概ね堅調に推移した。
 来週は直近高値を試す展開か。米政府機関の一部閉鎖や英国の欧州連合(EU)離脱問題などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まっており、地合いは確りしている。米FRBが今年の追加利上げは急がない考えであることも金相場を支えており、今後上半期の利上げ見送りが確実視されるようだと、NY金は1300ドル台で取引されることになると読む。米国の主要経済指標やFRB高官の発言には要注意。国内金は円高懸念のない状態にあるため、買い安心感が増大している。強気買いでの対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4470円〜4600円。

<白金>
 今週の東京白金は週央にかけて下落し、一時2800円の大台を割り込んだ後は買い戻され、もち合いを形成。
 欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表した2018年の欧州連合(EU)の新車販売台数が、前年比0.1%増の1515万8874台と、5年連続で増加し、前年に10年ぶりに回復した1500万台の大台を維持したことが下支え材料となった。欧州において、白金を多く排ガス除去装置の触媒に用いるディーゼル車のシェアは減少傾向にあるが、依然3割を占めるため影響が大きい。また、姉妹金属のパラジウムが急騰していることも白金の下支え材料。来週は上値を試す展開が見込まれ、目標値は1月8日高値2892円。同水準を上抜けば、100日移動平均線(17日時点2933.31円)を試す動きが期待される。
 来週の先限予想レンジは2700円〜3000円。

関連ニュース(貴金属)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ