東京貴金属見通し=金、押し目買い姿勢が得策か

2019/02/01 17:55:26

<金>
 今週の東京金先限は、上放れる動きとなり水準を切り上げた後、高値圏でもみ合い越週した。
 来週は概ね堅調に推移しそう。米連邦準備制度理事会(FRB)が、今週開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る可能性を示唆したことは金相場の地合いを引き締め、中・長期の上昇トレンドが期待できる環境をもたらした。パウエル議長のハト派的な姿勢が確認できたことも、今後金相場に投資資金を流入させることであろう。強気を維持すべき状況だ。ただ、国内金は節目の4600円を超え、RSIも70P水準にあり当面の目標達成感がある。上昇一服とともに利食い売りが出やすい局面か。押し目買い姿勢での対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは4550円〜4670円。

<白金>
 今週の東京白金は、先週2800円を割り込んだ場面からは買い戻されたが、その後の上値は重く、狭い範囲で持ち合う展開。姉妹金属のパラジウムが高止まりしていることも引き続き支援材料視される。
 中国国家発展改革委員会は29日、不振が続く自動車市場のてこ入れ策を公表。2018年の中国新車販売台数は、米中貿易摩擦に伴う購買意欲の減退が響き、前年比2.8%減の2808万台と28年ぶりに前年実績を割り込んだことが要因。世界最大の自動車市場をもつ中国での自動車販売台数の回復期待が、自動車の排ガス除去装置の触媒需要の割合が高い白金やパラジウムを支えている。国内市場は円高が圧迫要因。米連邦準備制度理事会(FRB)の今年の追加利上げペースの減速見通しが強まると共に、日米金利差を意識した円買い・ドル売りが進行するようだと、ドル高を嫌気した売り圧力が強まり、白金は反落する可能性があるため為替の動向には注意が必要になりそうだ。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

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