東京貴金属見通し=金は調整局面か

2019/02/22 17:14:45

<金>
 今週の東京金先限は、強気買いが膨らみ直近高値を切り上げた後、利食い売りに下押し高値圏から外れる形で越週した。
 来週は高値を切り上げ過熱気味だった相場の調整局面となり、落ち着き処を探る展開となりそう。米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長の議会証言が上院で26日、下院は27日に予定されている。警戒感はあるが無難な証言を繰り返すことになると読む。3月1日には米中貿易協議での関税引き上げを決める期限を迎える。延期なら不透明感が増し、安全資産のゴールドは強含みか。いずれにしても、日足ローソク線上における今週20日の大陽線の急伸は買われ過ぎ感を強く残しており、調整を挟むことを示唆している。
 来週の先限予想レンジは4600円〜4780円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。米中通商協議の進展による中国での白金需要回復への期待感やパラジウムの高騰になびいた買いが入り上伸し、21日高値2960円を記録した。
 NYパラジウムは20日に高値1479.4ドルをつけ史上最高値を更新。英貴金属製錬大手ジョンソン・マッセイは、世界的な環境規制の強化により自動車の排ガス除去装置の触媒需要が増加し、パラジウムの供給不足が今後拡大する公算が大きいとの見方を示したことや、米中貿易摩擦が解消すれば中国の自動車販売台数が回復に向かうとの見方などが相場を押し上げている。そのため、来週の白金も上値を試す展開が期待されるが、100日移動平均(21日時点2938.16円)からの上値は重く、高値では売られる展開が予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで2750円〜3050円。

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