東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2019/03/22 17:10:28

<金>
 今週の東京金先限は、堅調地合いを維持したものの伸び悩む形で越週した。
 来週は、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)において金融引き締めに慎重なハト派姿勢が強まったことを確認できたため、確りした動きとなりそう。今週末の国内金は円高が売りを誘い反落したが、大きく下振れるような状況ではない。為替が落ち着けば、上昇トレンドに乗った動きがみられると読む。2019年の想定利上げ回数がこれまでの2回からゼロになったとのFOMC見通しは、今後中長期に金相場の堅調地合いが続くことを意味している。押し目買いでの対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは4590円〜4800円。

<白金>
 今週は米連邦準備制度理事会(FRB)が20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に発表した金利見通しで、今年の利上げ想定回数を昨年末時点の2回から「ゼロ」に引き下げたことから、対主要国通貨でのドル安が進行。ドル建てNY白金には割安感からの買いが入り、21日高値876.7ドルまで上伸した流れを映し、東京白金も上伸した。
 NYパラジウムが21日高値1576.9ドルをつけ、史上最高値を更新したことや、南アフリカのアブサ・キャピタルの白金上場投資信託(ETF)、ニュー・ゴールド・プラチナム(ニュープラット)の現物保有量が、15日(25.12トン)から20日(28.43トン)にかけて3.31トン増加。投資資金の流入も相場を押し上げている。このため、短期的には調整の売りが入ると見られるが、安値では買い戻され、来週は概ね堅調に推移すると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2900円〜3200円。

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