東京貴金属見通し=金、下値を買い拾う姿勢

2019/04/12 16:55:34

<金>
 今週の東京金先限は、堅調推移後、戻り頭を叩かれる形で越週した。
 来週は、為替次第の取引となりそう。このところの米経済指標の改善を受けドルが強含んでおり、一時的にドル建て金の地合いはやや軟化している。高値圏で推移している米株式が、これから本格化する2019年1〜3月期の米企業の決算発表を受け上振れするようだと米株高・ドル高・金安の動きか。ただ、懸念されていた対ドルでのユーロ安は一服しており、東京金の日足チャートも下値は堅いことを示し、容易に金売りが膨らむことはないだろう。米FRBのハト派姿勢が続く間は、買い方有利。下値を買い拾う姿勢での対処が得策と読む。来週の先限予想レンジは4600円〜4750円。

<白金>
 今週の東京白金はもち合い。前週末から急騰し、9日高値3272円まで値を伸ばしたが、その後は伸び悩み、3200円を挟んだ水準でのもち合いとなっている。
 米中貿易協議の進展期待を背景とした工業用需要の増加期待も支援材料となったが、ホワイトハウスが米中首脳会談の日程を発表するとの一部報道を否定。これをきっかけに、両国の貿易交渉の行方に再び不透明感が広がったほか、10日に英国の欧州連合(EU)離脱期限が10月末まで延期されたこと、海外が来週末にイースター(復活祭)にかかわる祝祭日を控えるため整理売り圧力も強く、来週は弱含みの展開が見込まれる。来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3300円。

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