東京貴金属見通し=金相場、目先の下値を確認したか

2019/04/26 16:52:02

<金>
 今週の東京金先限はドル高を要因に下値を切り下げた後、安値拾いの買いが集まり戻り歩調で越週した。
 東京市場が連休中のニューヨーク金相場は、戻り歩調継続か。30日・1日のFOMCと3日の米雇用統計が注目材料。FOMCでの事前予想は、大きな政策変更はないとみられている。米雇用統計においての良好な数値はある程度織り込み済みで、悪い数値なら金買い要因に。ドル堅調による売り飽き感が市場に漂い始め、日足ローソク線上の今週の動きは下値が堅くなっていることを示唆した。突発的な弱材料が出てこなければ、戻り歩調を継続させると読む。

<白金>
 今週の東京白金は下落。4月23日高値3279円をつけ、2018年4月20日(高値3306円)以来、約1年ぶりの高値圏に浮上。しかし、その後は急反落。低調な欧州経済指標を受けたユーロ安ドル高が進行し、ドル建てNY白金が900ドルの心理的な節目を割り込んだことや、大型連休明けの価格変動リスクに備えた玉整理主導の売りに下押され、3200円台を割り込んだ。
 ジョンソン・マッセイ(JM)社とワールド・プラチナム・インベスト・カウンセル(WPIC)の2019年通年の需給見通しの発表は5月13日に行われる予定。白金ETFの投資需要の増加や、南アフリカ共和国の鉱山ストや電力不足による生産量の減少により、供給過剰感のある需給バランスが改善するするかが注目される。供給過剰が改善されるならば白金は値を引き締めると考えられているため積極的な売りは手控えられ、当面は底堅い値動きが見込まれる。

 来週は4月27日からの10連休により休載とし、次回配信は5月10日(金)とさせていただきます。
 また、これに伴い、今回の見通しについては予想レンジの掲載は致しませんので、ご了承ください。

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