ニューヨーク貴金属市況=世界経済鈍化への懸念から金は大幅続伸、1300ドル台回復

2019/06/01 6:00:00

 週末31日のニューヨーク貴金属市場は、まちまち。
 NY金は大幅続伸。トランプ米大統領は30日、メキシコが不法移民対策を講じなければ、同国からのあらゆる輸入品に制裁関税を課すと表明。6月10日に5%の税率を適用した後、段階的に最大25%まで引き上げる方針を示した。これを受けて、貿易摩擦激化による世界経済の減速懸念が台頭。投資家のリスク回避姿勢が強まったため、NY金相場は大幅高。1トロイオンス=1300ドル台を回復、4月11日以来の高値圏に浮上した。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が31日、経済がデフレ、もしくは急激な減速に直面した場合は「積極的」に利下げを実施する必要があることが学術研究で示されていると述べたほか、英バークレイズの米国エコノミスト、マイケル・ガペン氏が、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げに踏み切る可能性があるとの見解を示したことで、米国の利下げ観測が強まり、金利を生まない「金」の支援要因となった。

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