東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2019/06/07 17:02:50

<金>
 今週の東京金先限は、米利下げ観測を背景に続伸歩調となり水準を切り上げた。
 来週は今週の上げピッチが急であったことで、調整を挟みながらの堅調推移となりそう。米雇用統計発表後の動きは気になるが、最近のFRB関係者の発言などから、目先米利下げ見通しが弱まるようなことはないと読む。FRBが今月18、19両日のFOMCで先手の利下げに動いたとしても不思議ではない流れになるかもしれない。貿易戦争と利下げ見通しの二つの買い材料で金相場は戻りの域を脱し、本格的な上昇相場になりつつある。そのトレンドを確認する一週間になるであろう。押し目買い姿勢での対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは4550円〜4750円。

<白金>
 今週の東京白金は3日に安値2770円を付けた後は買い戻され、6日高値2913円をつけた。しかし、その後は値位置を維持できずに急反落。2800円の節目では買い拾われたが、上値の重い展開となった。また、NY白金も安値から買い戻され、5日には一時200日移動平均線(5日時点830.263ドル)を上抜いたが、その後は値位置を維持できずに反落して越週している。
 米国とメキシコ、中国との貿易摩擦が長期化すれば世界的な成長率の減速懸念が強まることも、工業品需要の比重の高い白金の上値を押さえる要因。前述の3日安値が下値支持となり目先の下げ幅は限られるが、積極的に買い上がる材料にも乏しいうえに、6月18、19両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え市場の様子見姿勢も強く、来週は現在の値位置でもち合いながら方向感を探る展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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