東京貴金属見通し=金、堅調推移か

2019/06/14 16:55:51

<金>
 今週の東京金先限は、調整局面入りを窺わせた後、週末上伸し直近高値を上抜く陽線で越週した。
 来週は堅調推移か。米利下げ観測や中東情勢の緊張に対する警戒感を背景に市場ムードが好転し、買いに勢いが付いている。18〜19日に開催されるFOMCで利下げが決まるようだと、急伸相場になるだろう。今月見送りでも来月の利下げを匂わせば、堅調は維持されると読む。中東地域の地政学リスクは引き続き目が離せない。出来高を膨らませながら大商いの一週間になると予想する。
 来週の先限予想レンジは4650円〜4800円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。先限が2800円の節目に接した後は、安値拾いの買いが入り反発し、13日高値2873円まで上伸したが、その後は値位置を維持できずに下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)を18〜19日に控え、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに対する期待感が相場を支えているが、米FOMC声明で7月利下げを示唆する内容が示されないならば、買い方の手じまい売りが優勢となり急落する可能性がある。
 また、中国自動車工業協会が12日発表した5月の新車販売台数は、前年同月比16.4%減の191万台と、11カ月連続で前年実績を割り込んだ。米中貿易戦争を背景とした景気減速懸念が中国での自動車販売台数を減少させている。このため、今月下旬の20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中貿易交渉に何らかの進展がみられない限り上値は限られ、来週は現在の値位置でのもち合いを継続すると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜2900円。

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