東京貴金属見通し=金は乱高下か

2019/06/28 17:04:56

<金>
 今週の東京金先限は、2015年1月以来の高値水準で堅調に推移した。
 来週は乱高下か。29日の米中首脳会談において貿易協議が進展し、新たな追加関税の発動が見送られるようだと投資家のリスク選好姿勢が高まり、ゴールドの頭は重くなりそう。物別れに終われば安全資産として一段高に。ただ、月足チャートでみると5000円の壁は心理的に相当厚く、利食い売りが膨らむ水準のようだ。4日のNY市場は独立記念日の祝日により休場。最近、アジア時間帯でも取引が活発で値動きが荒いため目が離せない。FRBによる利下げ期待が高まるなかでの5日の米雇用統計も気になる。商いを膨らませながら、投資家心理を上下に揺さ振る一週間となりそうだ。
 来週の先限予想レンジは4750円〜5010円。

<白金>
 今週の東京白金はもち合いを継続。
 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は25日、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げは必要ないとの考えを表明。同氏は米連邦準備制度理事会(FRB)の中でも金融緩和に肯定的なハト派として知られるため、米FRBによる早期大幅利下げ観測が後退した。また、米中貿易交渉を巡る先行き不透明感や、米イラン間の対立激化への懸念などが上値を圧迫した。ただ、白金の生産コストとされる約900ドルの水準をNY白金が大きく下回っていることを手掛かりとした買いに下支えられている。また、米国の独立記念日の祝日に伴い、7月4日のNY市場は休場となることからも、ポジション調整主導の動きとなり、目先は現在の値位置でもち合う動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2700円〜3000円。

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