東京貴金属見通し=金、方向性は月曜日の寄り付きに

2019/07/05 16:48:31

<金>
 今週の東京金先限は、下落スタート後切り返し、直近高値を切り上げ堅調を維持して越週した。
 来週は月曜日の寄り付きに方向性が示されるだろう。5日の6月米雇用統計を受けFRBによる利下げの見通しが一段と高まれば、5000円の壁を突破し上場来高値更新の歴史的な動きが期待できる。利下げ見通し後退なら市場ムードは一気に悪化し、売りが集まる展開か。短期間で大きく水準を切り上げている相場だけに、買い方は一旦下を向いた時の勢いを必要以上に警戒すべき時を迎えていると判断する。
 来週の先限予想レンジは4700円〜5100円。

<白金>
 今週の東京白金は週明け1日に直近のもち合いを上放れる格好で急騰し、2日には高値2960円をつけ、200日移動平均線(2日時点2952.385円)の水準を一時上抜いた。米中首脳会談での通商協議再開合意を受け、白金の工業用需要への楽観的な見方が強まったことが背景。ただ、その後は、通商摩擦拡大への懸念が再燃し、白金は高値からは売られている。
 来週は、南ア鉱山労働組合連合(AMCU)と鉱山会社3社が9日、10日の日程で労働協議を行う予定。交渉の難航が予想されるため積極的な白金の売りは見送られている。また、10、11日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えることや、7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での米利下げ観測が強まっていることも下支え材料。そのため、短期的には前述の200日移動平均線の水準を視野に、再度上値を試す展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3000円。

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