東京貴金属見通し=金は波乱相場か

2019/07/19 17:04:26

<金>
 今週の東京金先限は高値圏でもみ合い後、週末上放れ年初来高値を更新しての越週となった。
 来週は、7月末に開催される米FOMCを控えて値動きの荒い展開となりそう。米国の利下げが確実視される中、その幅が注目されている。0.25%が大勢だが0.5%の可能性もあるという。FOMCまでの経済指標次第で流れは激変するとみるべきか。今週末19日の上昇による高値更新は0.5%の可能性が高まり、敏感な反応を示した結果である。方向性は上向きだが、利下げ見通し幅が0.25%へ傾いたら失望売りが膨らむと認識すべきだろう。人気化し市場参加者が増えているため、値動きの軽い波乱相場を予想する。
 来週の先限予想レンジは4850円〜5100円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が10、11日の議会証言で米中貿易摩擦や世界経済の減速、低調なインフレなど景気の下振れリスクに警戒感を示し、予防的な利下げの可能性を強く示唆して以来、米FRB高官による早期利下げを示唆する発言が相次ぎ、市場では今月30、31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が0.5%になる可能性を織り込む動きが強まり、対主要国通貨でのドル安傾向が強まると共に、ドル建てNY白金は割安感からの買いが入り850ドル台を回復。
 国内市場もこの流れを映した買いが入り、約2カ月半ぶりの高値圏に浮上した。基調の強さから来週は3000円大台回復を試す展開が見込まれる。ただ、米中貿易摩擦を巡る両国間の交渉に対する不透明感が強いことや、米FOMCを月末に控えた手じまい売り圧力が強まるため、買い一巡後はもち合いながら値固めを試す動きになると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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