東京貴金属見通し=金、FOMCの結果次第

2019/07/26 16:53:06

<金>
 今週の東京金先限は軟化して始まった後、下値で買い支えられ上昇トレンドを維持する形で越週した。
 来週は、30、31の両日開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目材料。政策金利の0.25%引き下げが確実視される中、0.5%ならサプライズとなり、ゴールドは急伸すると読む。東京金は上場来高値を更新し、歴史的瞬間を目撃することになるかもしれない。0.25%では利食い売り先行か。見送れば失望売りに金相場は崩れる。注目度が非常に高いため、発表後のパウエルFRB議長の記者会見における発言で乱高下するかもしれない。政策金利発表時間は日本時間1日の午前3時、午前3時30分から記者会見が始まる予定。
 来週の先限予想レンジは4800円〜5100円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。低調なユーロ圏指標を背景に欧州中央銀行(ECB)が25日の定例理事会で追加金融緩和を示唆するとの思惑や、米中の通商交渉担当者が30日から上海で協議を再開すると発表し、中国経済への懸念が後退したことなどが支援材料視され、26日には高値3080円をつけ5月9日(高値3093円)以来、2ヶ月半ぶりの高値圏に浮上した。
 30〜31日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが見込まれているが、市場にはほぼ織り込み済み。米連邦準備制度理事会(FRB)が0.50%の利下げを実施するなどのサプライズがない限りは、来週は3000円台での値固めを試す展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3200円。

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