ニューヨーク貴金属市況=対中追加関税発動を受けて、金は清算値確定後に急伸

2019/08/02 6:00:00

 1日のニューヨーク貴金属市場は、軒並み下落。
 NY金は続落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受けて、過度の利下げ期待が後退。金利を生まない「金」の圧迫材料となり、一時1トロイオンス=1410ドル台前半まで水準を下げた。しかし、本日発表された7月の米ISM(供給管理協会)製造業景況指数が約3年ぶりの低水準に落ち込んだほか、 6月の米建設支出も予想外のマイナスとなり、米国経済の先行き懸念が浮上したため、下げ幅を縮小する展開となった。清算値(終値)確定後に、トランプ米大統領が、中国製品3000億ドル相当に10%の追加関税を課す方針をツイッターに投稿。貿易摩擦激化への警戒感から安全資産としての「金」が買われプラス圏に浮上。一時1450ドル台後半まで値を伸ばした。
 NY白金は大幅下落。米経済指標の下振れを嫌気した売り物が先行。米国の対中追加関税発動により、米中貿易戦争の激化が懸念されたことも相場を圧迫した。ただ、金相場の急伸を眺めて、下げ渋る動きとなった。

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