東京貴金属見通し=金、利食い局面か

2019/08/09 17:00:27

<金>
 今週の東京金先限はドル安を要因にNY金が高値を切り上げたため、上場来高値を更新する歴史的な一週間となった。
 来週は、高値警戒感が強まっていることで買い方の利食い売り先行か。トランプ米大統領の執拗な追加利下げ要求発言と、米中対立において中国を急遽「為替操作国」に認定した、インパクトのある材料による今週のゴールドの上昇は急すぎた。相場は修正の動きを示すと読む。ただ、英国のEU離脱問題なども今後の買い材料になる可能性があり、強気相場の終わりを感じさせるような投資環境ではない。押し目処は買い拾う姿勢が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5000円〜5150円。

<白金>
 今週の東京白金は週末にかけて上伸。中国人民銀行(中央銀行)が設定した人民元の対ドルでの基準値が想定よりも元高と受け止められたうえ、発表された7月の中国貿易統計で輸出が前年比で2カ月ぶりの増加に転じたことが好感され、工業品の側面が強い白金は堅調に推移。ただ、米中貿易「戦争」激化への懸念を背景に先週から急落した分の自律反発の側面も強く、5日安値2880円をつけた後は買い戻されたが、100日移動平均(9日時点2974.5円)の水準では押し戻され、伸び悩む展開となっている。
 国内市場は連休と盆休みのシーズンを迎えることも投資家の様子見姿勢を強めており、来週は現在の値位置でもち合う動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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