東京貴金属見通し=金、押し目買い有利か

2019/08/23 16:50:45

<金>
 今週の東京金先限は高値更新後の調整局面となり、概ね軟調に推移した。
 来週は23日のパウエル議長による講演内容とそれを受けた後の、週明け26日月曜の寄り付き次第で当面の方向性が決まりそう。今週公表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、FRB当局者の間で利下げに関し意見が割れていたことが分かった。そんな中、議長は現時点でどのような姿勢なのか、注目度は非常に高い。来月の追加利下げの期待が高まる環境下で、その見方が後退するようだと金相場は一時的に売りが膨らみそう。ただ、世界的な金利低下傾向がいずれ反発局面を導くとの見方は根強い。押し目買い姿勢での対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5000円〜5200円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。米商務省が華為技術(ファーウェイ)と米企業との一部の取引について猶予措置を3カ月延長すると発表。ドイツの財政出動やトランプ米政権が景気浮揚策として新たな減税を検討しているとの報道などを受け投資家のリスク回避姿勢が後退し、米株式市場がもち直すと工業用需要の比率の高い白金も連れ高し上値を試す展開となったが、200日移動平均線(23日時点2953.9円)に頭を押さえられた。
 来週は、9月中旬に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ実施の可能性を探る動きの中、堅調に推移すると考えられる。また、前述の200日移動平均線の水準を上抜けば、直近の7月30日高値3084円を視野に上値を試す展開も見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2800円〜3100円。

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