東京貴金属見通し=金、依然押し目買い有利か

2019/08/30 17:04:35

<金>
 今週の東京金先限は堅調に推移し上場来高値を更新した後、利食い売りに反落し越週した。
 来週も堅調推移か。30日のように米中貿易協議の進展期待が高まれば下押し圧力が強まりそうだが、逆にその期待が後退すればリスク回避の買いが膨らむ地合いを維持している。米中間の貿易協議は戦争であり長期化すると予想し、金の軟化局面は絶好の押し目買い局面と判断すべきだろう。トランプ米大統領がパウエル米FRB議長を貿易戦争の相手国である中国より大きな敵だ、と批判していることも買い材料視すべきだ。今後9月の米FOMCに向け追加利下げ圧力を強める可能性は非常に高い。世界的な金利低下傾向の継続により、青天井相場に入った金価格はするすると浮上すると読む。
 来週の先限予想レンジは5150円〜5350円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。週央に200日移動平均線(28日時点2953.4円)の水準を上抜くと、テクニカルの買いなどが入り急騰。30日には先限が高値3197円をつけ、5月7日以来、約4カ月ぶりの高値圏に浮上した。
 中国政府が27日、北京市や上海市などの主要都市で実施している自動車の購入規制を緩和・撤廃し、低迷が続く自動車市場のてこ入れを図る方針を示したことも心理的な支援材料。ただ、米中貿易交渉の先行き不透明感や、来週9月6日には鉱山会社が共同で運営する白金の販売促進機関、WPIC(ワールド・プラチナ・インベスト・カウンシル)の2019年需給見通しの発表を控えることで様子見姿勢も強く、来週は現在の値位置でもち合いながら値固めを試す展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3200円。

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