ニューヨーク貴金属市況=金は3営業日続落、ドル高に圧迫される

2019/08/31 6:00:00

 週末30日のニューヨーク貴金属市場は、金を除いて堅調。
 NY金は3営業日続落。米中貿易協議進展期待などを背景に売られた前日の流れが一服する中、米国市場が連休入りすることで市場参加者が少なく、取引序盤までは積極的な商いが控えられて持ち高調整中心の値動きとなっていた。その後、トランプ米大統領がツイッターで「ユーロがドルに対してものすごい勢いで下落している。欧州に輸出・製造面で大きな優位性を与えてしまっている。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)は何もしていない!」とFRBを強く批判したが、これが思惑筋のユーロ売り・ドル買いにつながってドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される金の割高感が生じたことに圧迫されて売り優勢の流れへと転じた。
 NY白金は5営業日続伸。中国の自動車用触媒需要増加観測などを背景とした最近の上昇トレンドを引き継ぐ中、トランプ米大統領の発言をきっかけとした対ユーロでのドル高にも支えられ、一時は昨年4月19日以来の高値水準となる940ドル台まで上昇。ただ、その後は買い過剰感などから利益確定売りが入ったほか、金の下落にも圧迫されて上げ幅を削る格好となった。

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