東京貴金属見通し=金、強気買い有利か

2019/09/13 16:44:47

<金>
 今週の東京金先限は目先の下値を確認した後、押し目買いが膨らみ持ち直す形で越週した。
 来週は、なんと言っても17〜18の両日開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目材料だ。0.25%の利下げが確実視され、織り込み済み。見送りや0.5%を考慮する必要はないだろう。問題はその後の金融政策について、追加的な利下げに言及するかどうか。パウエルFRB議長はすると読む、よって強気買い有利か。米中貿易摩擦の緩和期待に伴いリスク回避姿勢が後退しても下振れなかった今週の地合いを背景に、議長のニュアンス次第では再び上場来高値を更新する動きも期待できる。世界的な金融緩和の流れが強まる過程で、売りが勝るようなチャートは描けない。
 来週の先限予想レンジは5120円〜5350円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。先週5日から週明け9日まで急落した後は買い戻され、半値戻し(3297.5円)からの上値は重いが、週末にかけて上伸。NY白金は1トロイオンス=950ドルを挟んだ値位置でもち合う動きとなった。
 南アフリカ共和国で白金鉱山会社と労働組合の労使交渉が難航する中、ストライキが発生すれば白金系貴金属(PGM)のパラジウムの供給が減少するのではないかとの懸念を背景としたパラジウムの上伸になびいた買いに支えられた。パラジウムは12日に高値1616.5ドルをつけ、年初来高値を更新した。来週は17、18両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて整理売り圧力が強まる可能性があるが、その後は、米中貿易交渉の進展期待や南ア最大の鉱山労働組合である鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)のスト懸念などに支えられ、押し目買いの展開になると考えられる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。
 ※13日夕方時点より、白金の予想レンジを修正しました。

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