東京貴金属見通し=金、切っ掛け待ちか

2019/09/20 16:55:51

<金>
 今週の東京金先限は、売り買いが交錯し5200円を挟んでもみ合った。
 来週は買い方有利か。今週のFOMC後、米国の追加利下げ観測が後退し強気の見方は弱まったものの、0.25%の利下げが実施されたことで、依然下値は堅く上昇トレンドは維持されている。サウジアラビアの石油施設への攻撃を受け、中東の地政学リスクが意識されていることも下値を支えるだろう。価格水準の修正があったとしても、売りが膨らむ環境ではない。買い方として上振れの切っ掛けを待つ姿勢が得策と読む。その切っ掛けは緊張高まる中東からもたらされる可能性が高い、難しく考える必要はないだろう。
 来週の先限予想レンジは5120円〜5350円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。14日に国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が攻撃を受け、安全資産として金が上伸したことになびいた買いが入り、連休明け17日には高値3337円をつけたが、その後は低調な中国の経済指標や欧州での自動車販売台数の減少などが重しとなり反落。ただ、為替の円安歩調と株価の上昇が国内市場を下支えた。
 米中次官級貿易交渉が19日に再開している。10月初旬の閣僚級協議に向けて進展があれば、工業用需要の割合の高い白金にとっては支援材料になるだろう。しかし、中東の地政学的リスクにより原油相場が再度上伸するようだと、世界的な景気減速懸念が強まり相場の圧迫材料となる。このため、来週は強弱材料が交錯する中、もち合いながら値位置を探る展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3100円〜3300円。

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