ニューヨーク貴金属市況=金は反発、清算値確定後に上げ幅拡大

2019/09/21 6:00:00

 週末20日のニューヨーク貴金属市場は、銀を除いて堅調。
 NY金は反発。米政府はこの日、サウジアラビアの石油関連施設への攻撃を受け、新たにイラン中央銀行に対する制裁措置を発表。イランへの圧力をさらに強化したことで中東地域の地政学的リスクが一段と高まる格好。また、19日から開催の米中次官級貿易協議のためワシントンを訪れている中国代表団が、来週に予定していた米モンタナ州の農家視察を中止し、予定を切り上げて帰国するとロイター通信が清算値(終値)確定間際に報じたことを受け、10月上旬に米中閣僚級貿易協議を控える中、協議が進展するとの期待に水を差されたため、こうした背景から投資家はリスク回避姿勢を強め、安全資産とされる金は買われやすくなり、清算値確定後の電子取引で上げ幅を拡大している。
 NY白金は小幅反発。中東情勢の緊迫化などを受けて金が上昇したことに支えられた一方、米株価の下落などに頭は抑えられ、清算値(終値)は前日とほぼ同水準で確定。ただ、その後の電子取引では米中貿易協議進展期待の後退を受けて金が上げ幅を拡大したことに連れ高となっている。

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