東京貴金属見通し=金、方向性は月曜日の寄り付きに

2019/10/04 16:45:09

<金>
 今週の東京金先限は当面の下値を試す動きから続落して始まった後、ドルの軟化を背景に押し目買いが膨らむ展開となった。
 来週は4日発表される米雇用統計次第か。今週、低調な米経済指標が相次いだことからドルの地合いは軟化している。雇用統計の内容が低調なら、10月末に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待がより高まり、ゴールドには買いが集まるだろう。故に週明け月曜の国内金相場は寄り付きから買われ、再び最高値を目指す流れになると読む。逆の目が出た場合は、失望感から今週の安値5070円水準を試す動きか。為替と株の動きがやや不安定であるため、値動きの荒い一週間になりそう。
 来週の先限予想レンジは5050円〜5300円。

<白金>
 今週の東京白金は急落。米政府高官が中国企業に対する投資規制報道を否定し、米中関係の緊張緩和期待が強まったことから、対ユーロでのドル高が進行し、ドル建てNY白金は割高感からの売りに値を崩した。海外安を映した東京白金も値位置を切り下げ、2日には安値3029円をつけた後、安値では買い拾われ、3000円の心理的な節目を前に下げ渋る動きとなった。
 来週は10日から米中両政府が閣僚級の貿易協議を開催するが、トランプ米大統領は3日、米国の投資家による中国企業への投資制限を検討しているとの米メディア報道を否定せず、「多くのさまざまな選択肢を考えている」と中国を牽制。米中間の交渉が難航するようだと、貿易戦争の激化懸念が強まり、100日移動平均(2日時点2977.49円)の水準を目途に下落する可能性がある。
 来週の予想レンジは先限ベースで2900円〜3200円。

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