ニューヨーク貴金属市況=金は続落、清算値確定後に下げ幅拡大

2019/10/08 6:00:00

 週明け7日のニューヨーク貴金属市場は、まちまち。
 NY金は続落。米ブルームバーグ通信は6日、中国代表団を率いる劉鶴副首相が産業政策や補助金の改革を確約する提案をしないことを米側に伝えたと報道。米農産物購入や金融市場開放で歩み寄る代わりに構造改革問題を先送りしたい意向とみられ、10日から再開される予定の米中両国による閣僚級貿易協議を前に溝が埋まるかどうか依然不透明な情勢となっていることから、投資家のリスク回避姿勢が強まって安全資産とされる金が買われる場面もあった。しかしその後は、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長がこの日、米国の証券市場に上場している中国企業の上場廃止は「検討事項になっていない」と発言したことを受けて売り優勢の流れへ反転。清算値(終値)確定後の電子取引でも売りの流れは途切れず、1500ドルの節目を割り込むなど下げ幅を拡大している。
 NY白金は小幅反発。同じ白金系貴金属であるパラジウムの堅調推移に連れたが、一方で金が下げ幅を拡大したことを眺めた売りが見受けられたためか、頭重さも目立った。

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