ニューヨーク貴金属市況=金は反発、米中通商合意への期待が後退

2019/10/15 6:00:00

 週明け14日のニューヨーク貴金属市場は、白金を除いて上昇。
 NY金は反発。トランプ大統領は11日、米中が米農産物の大規模購入などの「第1段階」の通商合意に達したと発表。15日に予定していた対中制裁関税引き上げを見送る方針も決めた。しかし中国外務省の耿爽副報道局長は14日の記者会見で米国の説明に関し、農業を含む分野で「実質的な進展があった」と述べるにとどめ、米農産物の大規模購入について明言を避けたほか、中国が米国との第1段階の通商合意に署名する前に、詳細について一段の協議を持つことを望んでいると米ブルームバーグ通信が14日に報じ、これらを受けて通商合意への期待が後退したため、投資家がリスク回避姿勢を強めて安全資産とされる金は買われる格好となった。
 NY白金は小幅続落。金やパラジウムの上昇に連れ高となる場面もあったが、その後は9月の中国自動車販売台数が15カ月連続で減少したことを受け、同国の自動車用触媒としての白金需要が低迷するとの見方が広がったことに圧迫され、小幅ながらもマイナス圏に転じた。

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