ニューヨーク貴金属市況=金は反発、低調な米小売売上高などに支えられる

2019/10/17 6:00:00

 16日のニューヨーク貴金属市場は、軒並み堅調。
 NY金は反発。米商務省がこの日発表した9月の小売売上高が7カ月ぶりのマイナスとなり、米景気減速懸念が生じたことから投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる金は買われる格好。途中、利益確定の売りなどに押されて伸び悩む場面もあったが、その後は英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり、英与党に閣外協力する北アイルランドの民主統一党が譲歩して合意の可能性が高まったとの報が伝わり、これを受けてユーロ・ドル相場でユーロ高・ドル安が進行したため、ドル建てで取引される金の割安感が生じて再び買われる流れとなった。市場からは「米中通商合意をめぐる先行き不透明感が根強いことも金を支えたようだ」との声も聞かれた。
 NY白金は小幅反発。中国の自動車用触媒需要低迷観測が根強い中、低調な米小売売上高を受けて米景気減速懸念が生じたことにも圧迫されてマイナス圏で推移する場面もあったが、その後は金の上昇とパラジウムの大幅高を背景に買い戻され、小幅ながらもプラス圏に浮上した。

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