東京貴金属見通し=金、堅調推移か

2019/10/25 17:08:19

<金>
 今週の東京金先限は売り買い交錯でもみ合った後、週末にかけて上伸する展開となった。
 来週は29日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目材料。追加利下げ期待の高まりとともに買い人気が盛り上がり、再び最高値更新の流れとなる可能性がある。利下げ見送りといったサプライズ要因がないと売り方は動き難いため、下振れ懸念は後退気味。強気買い対処が得策か。主要な米経済指標の発表が目白押しの週でもある。30日に7〜9月期の実質GDP(国内総生産)速報値、31日に9月の個人消費支出(PCE)物価指数、11月1日には雇用統計とサプライ管理協会(ISM)製造業景況指数が発表される。値の荒い活発な取引となる一週間になりそう。
 来週の先限予想レンジは5190円〜5350円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。直近の三角もち合いを上放れ、10月1日以来、3200円台を回復した。
 NYパラジウムの上場来高値更新になびいた買いが入ったことで投資需要が強まり、南アの白金上場投資信託(ETF)の現物保有量も増加。南アのニュー・ゴールド・プラチナムの現物保有量は先週末と比べ0.67トン増の31.70トンとなった。また、来週開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測を背景とした金相場の上昇期待も白金相場の支援材料。ただ、2019年、20年の世界的な供給過剰見通しが相場の上値を抑えており、目先の戻り高値は売られる展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3100円〜3400円。

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