ニューヨーク貴金属市況=金は大幅続伸、安全資産としての買いが優勢

2019/11/01 6:00:00

 31日のニューヨーク貴金属市場は、パラジウムを除いて上昇。
 NY金は大幅続伸。中国国家統計局がこの日発表した10月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が49.3と8カ月ぶり低水準に落ち込み、好不況の分かれ目となる50を6カ月連続で下回ったほか、同日発表の10月のシカゴPMIも43.2と約4年ぶり低水準を記録。これらを受けて長期化する米中貿易摩擦の悪影響が改めて意識されたほか、中国政府関係者が包括的な長期の対米貿易合意に達することに疑問を呈していると一部の米メディアが報じ、米中貿易協議の先行き不安が再燃したことで投資家は一段とリスク回避姿勢を強める格好。安全資産とされる金は買われやすくなり、大きく水準を切り上げた。市場からは「明日発表の10月米雇用統計が仮に低調な内容となれば、金はさらに買われやすくなる可能性も出てくる」との声も聞かれた。
 NY白金は3営業日続伸。リスク回避の金買いが膨らんだ流れに連れて堅調に推移したが、欧米株価の下落や同じ白金系貴金属であるパラジウムの急落に上値は抑制された。

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