東京貴金属見通し=金、買い方有利か

2019/11/01 17:04:18

<金>
 今週の東京金先限はボックス圏での取引となる中、週末にかけて地合いを引き締め越週した。
 来週は、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げにより、ドルが軟化しドル建て金の地合いが引き締まったことで堅調に推移しそう。米国と中国の経済統計が悪化し、世界的な景気動向に警戒感が強まっていることも支援材料になるとみる。米中貿易交渉の行方も依然不透明で、買いを誘う切っ掛けになるかもしれない。節目の5200円を下回ると押し目買いが入る地合いは継続しており、買い方としての対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5170円〜5330円。

<白金>
 今週の東京白金は週明けに下落したが、その後は週末にかけて値を戻す動き。
 白金独自の支援材料に乏しいものの、NYパラジウムが10月30日高値1799.2ドルをつけて上場来高値を更新したことから、白金にも連想の買いが入った。白金とパラジウムは自動車の排ガス除去装置の触媒に多く用いられ、世界的な温室効果ガスの排出削減の流れが強まる中、自動車触媒用需要が増加するとの見方が支援材料となっている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施したことで、対主要国通貨でのドル安が進行。ドル建てNY白金が割安感からの買いに支えられたことも相場を支えており、来週は底固い値動きが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3100円〜3400円。

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