ニューヨーク貴金属市況=金は米中貿易協議の進展期待から小幅続落

2019/11/05 6:00:00

 週明け4日のニューヨーク貴金属市場は、銀を除き軟調。
 NY金は小幅続落。前週末の米雇用時計で、非農業部門就業者数が予想を上回り、米景気先行きへの懸念が後退したほか、ロス米商務長官が3日、中国との部分合意を目指す協議の行方に楽観的な見方を示したうえ、中国外務省報道官は4日の会見で、習近平国家主席とトランプ米大統領は「さまざまな手段」を通じて継続的に連絡を取り合っていると述べたことを背景に、米中貿易協議の進展期待が広がり、相対的に安全な資産として買われていた金を売る動きが優勢となり続落。ただ、原油相場が堅調に推移したことに加え、本日発表された10月のユーロ圏製造業PMI(購買担当者景況指数)・確定値が市場予想を上回ったものの、景況拡大と悪化の節目である50を9カ月連続で下回ったことから、投資家のリスク回避姿勢も強まったため、安全資産の金買いも見られたことから下げ渋る展開となった。
 NY白金は5営業日ぶり反落。米中貿易協議の進展期待を背景に、米株価が約3カ月半ぶりに史上最高値を更新したことに連れる格好で、一時は5営業日続伸となっていたものの、買い一巡後は最近の買われ過ぎ感に対するテクニカル売りや、パラジウムの大幅安に連れる格好で5営業日ぶり反落となった。

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