ニューヨーク貴金属市況=金は続落、大統領演説後にプラス圏浮上

2019/11/13 6:00:00

 12日のニューヨーク貴金属市場は、パラジウムを除き下落。
 NY金は続落。トランプ米大統領の演説を控えて模様眺めムードが強まるなか、米政権が欧州から輸入する自動車に対する輸入制限を6カ月間先送りにするとの思惑が浮上したため、投資家がリスク選好姿勢を強め、安全資産としての「金」が売られる展開。一時1トロイオンス=1440ドル台後半まで水準を下げた。しかし、売り一巡後は持ち高調整の動きに、1450ドル台を回復してもみ合った。注目されたトランプ米大統領の演説では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を批判。マイナス金利導入を改めて求めた。中国との「第一段階」の通商合意について、署名は近いとの認識を示したが、米国および米国の労働者に恩恵をもたらす合意でない限り承認しないとも述べ、これまでの発言を踏襲する格好となった。また、欧州連合(EU)については、高い障壁があるとし、いくつかの点では中国よりも悪いと述べたが、通商交渉をめぐる新たな発言はなかった。大統領の演説で新たな材料を期待した向きの失望売りに、米株価が上げ幅を削ったため、金は買い戻される格好となり、清算値(終値)確定後にプラス圏に浮上。一時1460ドル台を回復した。
 NY白金は続落。前日の弱地合いを引き継いで売り物が先行。10月2日安値(875.60ドル)を割り込んだことでテクニカル売りが誘われ、下げ幅を拡大。2か月半ぶりに870ドルを割り込んだ。

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