東京貴金属見通し=金、依然米中貿易協議次第か

2019/11/15 16:52:05

<金>
 今週の東京金先限は目先の下値を試す動きとなり、概ね軟調に推移した。
 来週は米中貿易協議の進展次第で、方向性が決まる取引か。協議が合意すれば安全資産とされる金への売り圧力が強まり一時的に下振れそうだが、今週水準を切り下げたことで売り一巡後は下値で買い拾われるとみる。今週後半からドルの地合いがやや軟化しており、協議の調整難航や米景気後退懸念によりドル安・NY金高の流れが強まれば、国内金は買い戻しが膨らむだろう。
 来週の先限予想レンジは5020円〜5220円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。米中貿易協議の期待感から投資家のリスク選好姿勢が強まる中、優良株で構成するダウ工業株30種平均が史上最高値を更新。安全資産とされる金の下落になびいた売りが入り、白金も下落した。
 南アフリカ共和国での白金鉱山会社と労働組合の労使交渉がストライキを経ることなく合意に向かうとの見方も白金を下押した要因。鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)は13日に予定されていた新たな雇用契約の調印式を延期したが、AMCUの事務局長は近く合意に達するとの見方を示している。短期的には10月8日安値3012円を目途に下落する可能性があり、同水準を割り込むとチャート上ではダブルトップを形成し売り圧力が強まりそう。しかし、米中貿易交渉の進展期待やパラジウムの高止まりを背景とした買いに支えられると考えられ、目先は押し目買いの展開を予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3300円。

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