東京貴金属見通し=金、方向性を探る展開か

2019/11/22 16:58:10

<金>
 今週の東京金先限は戻り歩調で推移した後、頭を叩かれ、結局いって来いの形で越週した。
 来週は方向性を探る展開か。米中貿易協議の進展期待の後退でも買いが膨らまず、今週発表された10月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で当面の政策金利の据え置きが示されたため、地合いはやや軟化している。米経済指標を受けドルが強含めば、売りが集まりそうな様相。ただ、香港人権・民主主義法案をめぐり米中関係が悪化するとの思惑から、下値を買い拾う動きは根強い。下振れたところは絶好の買い場だろう。
 来週の先限予想レンジは5010円〜5200円。

<白金>
 今週の東京白金は上伸。先週14日に100日移動平均線(14日時点3054.14円)で支えられる格好で目先の底を打った後は、金相場の上伸になびいた買いや円安をみた買いが入り22日高値3234円まで急伸した。ただ、白金独自の支援材料に乏しいため高値では売られる展開となった。
 また、南アフリカ共和国で行われていた白金鉱山会社と鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)の労使交渉が15日に合意に達し、鉱山ストライキが回避されたことや、白金業界団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)が11月21日に発表した最新の需給見通しの中で、2020年の需給バランスは20.84トンの供給過剰になるとの推計を発表したことなどから目先の上値は重く、来週は戻り売りの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3000円〜3300円。

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