ニューヨーク貴金属市況=米中協議長期化懸念が後退、金は反落

2019/12/05 6:00:00

 4日のニューヨーク貴金属市場は、まちまち。
 NY金は反落。トランプ米大統領が4日、中国との通商協議について「協議は極めて順調に進捗している。どうなるか様子を見たい」と述べた。これに先立ち、ブルームバーグが複数の関係筋の話として「第1段階の合意に盛り込む関税撤廃の規模で両国が合意に近づいている」と報じたことから、米中協議長期化への懸念が後退。投資家がリスク選好姿勢を強めたため、安全資産としての「金」が売られる展開となった。ただ、本日発表されたADP全米雇用報告で、民間部門就業者数が6万7000人増と、6カ月ぶりの低い伸びにとどまったほか、11月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が53.9と10月の54.7から低下し、市場予想(54.5)からも下振れとなったため、米国の景気先行きへの警戒感が金相場を下支える格好となり、下げ幅を縮小した。
 NY白金は反落。前日の上昇を受けた利益確定売りが先行する展開。米株価が堅調に推移していることに支えられ、清算値(終値)は900ドルの節目を維持したものの、引け後の電子取引では900ドルの節目を割り込んで推移している。

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