東京貴金属見通し=切っ掛け待ちの金

2019/12/20 16:41:16

<金>
 今週の東京金先限は、堅調地合いながらも頭重く、もみ合う取引を続けた。
 来週も切っ掛け待ちの展開か。5200円の節目を前に積極的な買いは手控えられているものの、米国の低金利環境が続くとの見方から下値は支えられており、売りが勢い付くことはなさそう。下値が堅いのは低金利だけではなく、年末に向け北朝鮮リスクが警戒されているためとの見方も。米中貿易協議の第1段階は合意したが、正式署名の時期と内容は依然不透明な状況。相場の方向性が定まれば、調整後の急伸がみられるかもしれない。
 来週の先限予想レンジは5100円〜5300円。

<白金>
 今週の東京白金はもち合い。先週は南アで大規模な輪番停電が実施され、鉱山会社の採掘が一部停止され、需給ひっ迫懸念が台頭したことから急伸したが、輪番停電が解除され、南アの国営電力会社エスコムを巡る懸念は払しょくされていないが、目先の電力問題は峠を越えたとの見方を背景とした買い方の手じまい売りなどに頭を押さえられ、もち合う動きとなった。
 ムニューシン米財務長官が米中貿易協議の「第1段階の合意」への署名が1月初めに実施されるとの見通しを示したが、中国商務省は「内容は合意の正式署名後に公表する」と明言し、市場の見送りムードが強まったことや、海外市場がクリスマス休暇を控えることも全般的に積極的に様子見姿勢を強め、来週は現在の値位置でのもち合いが見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3200円〜3400円。

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