東京貴金属見通し=金、頭重い展開か

2020/01/17 16:49:07

<金>
 今週の東京金先限は、買い戻し先行で推移し節目の5500円台を回復して越週した。
 来週は頭重い展開か。最高値を更新する米株価を警戒したリスク回避と、低金利環境の継続見通しからの買いは見られるものの、出来高は盛り上がりに欠ける状況。急伸材料だった中東情勢の緊迫化が後退しているため、5550円〜5570円付近の上値抵抗線は厚い壁になると読む。近付くほど買いは控えられそう。短期的には戻り売り姿勢での対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは5400円〜5550円。

<白金>
 今週の東京白金は堅調。週末にかけて値を伸ばし、先限12月限は17日高値3679円をつけ、2017年3月3日(高値3723円)以来、約2年10か月半ぶりの高値を記録。また、NY白金は16日高値1046.7ドルと、17年2月27日(高値1047.8ドル)以来の高値圏で推移している。
 米中貿易交渉が進展し「第1段階の合意」に達したことで、貿易摩擦による世界経済全体の景気減速懸念が後退。また、世界的な環境規制強化の流れも、自動車の排ガス除去装置の触媒に用いられる白金やパラジウム価格を押し上げた。供給不足のパラジウムはNY市場で16日高値2244.8ドルをつけ史上最高値を更新し、年初から既に約17%上昇。白金は供給過剰見通しに足を引っ張られ、買い一巡後は達成感からの売り圧力が強まり高値からは下落したが基調は強い。パラジウムが急騰していることもあり、売り一巡後は再度上値を試す展開が期待される。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3700円。

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