東京貴金属見通し=金、強気買い局面か

2020/02/07 16:37:42

<金>
 今週の東京金先限は、目先の下値を探り軟調に推移した後、押し目買いが膨らみ再度地合いを引き締める形で越週した。
 来週は、新型コロナウイルスによる肺炎拡大の経済的影響をめぐり、各国の中央銀行がしばらく低金利を維持するとの見方が拡大しているため、堅調な値動きとなりそう。11、12の両日に議会証言を行う予定のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、利下げを示唆するようだと高値更新の期待が高まると読む。今週5、6日で下ヒゲを伸ばした日足ローソク線は買い方有利の地合いと判断すべきで、強気買い姿勢での対処が得策だろう。
 来週の先限予想レンジは5450円〜5650円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が世界経済に悪影響を与えるとの懸念から白金は売られ、4日には安値3321円をつけた。その後は買い戻され先限が3400円台を回復。しかし、中国の各地での大規模な移動制限や企業活動の停止などの措置が長期化すれば、部品の調達や完成品の供給などのサプライチェーンへと悪影響が発生するのではないかとの懸念から、自動車の排ガス除去装置に用いられる白金やパラジウムへの売り圧力が強まり、戻り売りの展開となった。
 トヨタ自動車は7日、新型肺炎の影響で停止している中国4工場について、稼働再開を17日以降に再延期することを決定するなど感染の収束に目途が立っていないため売り圧力が継続し、来週は軟調推移が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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