ニューヨーク貴金属市況=金は反落、米FRB議長の発言が圧迫要因に

2020/02/12 6:00:00

 11日のニューヨーク貴金属市場は、まちまち。
 NY金は反落。中国政府はこの日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が前日より108人増えて1016人に達したと発表。死者が前日比で100人以上増えたのは初めてとなるなど事態の悪化に依然歯止めはかからず、新型肺炎に対する警戒感が燻って安全資産とされる金を下支える格好。一方で、新型肺炎の発生地である湖北省以外での新規感染者はこの日までに7日連続で減少するなど、ウイルス封じ込めに向けた対策が効果を表し始めているとの期待が浮上し、新型肺炎に対する過度な懸念が和らいだことから金を売る動きが出たほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がこの日行った議会証言で、当面の利下げ見送りを示唆したことも金利を生まない資産である金の圧迫要因となり、一時は前日比で10ドル超下落した。
 NY白金は反発。新型肺炎に対する過度な懸念が和らいだことなどを受けて買いが先行。ただ、パウエルFRB議長の発言を受けて金が下落したことに圧迫され、頭重さも見られた。

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