東京貴金属見通し=金、強気買い有利か

2020/02/14 16:58:27

<金>
 今週の東京金先限は、新型肺炎の感染拡大への警戒感を背景に総じて堅調に推移した。
 来週も新型コロナウイルスによる感染拡大が注目材料。中国での感染者は増加し続けており、経済的影響が明らかになれば株安・金高の流れは避けられないだろう。日足チャート上では高値圏にあり頭重くなっているが、反転するような市場ムードではないため買い方有利は続くと読む。切っ掛け次第で、一段上の新たなステージで取引されると判断すべきだ。
 来週の先限予想レンジは5500円〜5650円。

<白金>
 今週の東京白金は、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が相場の頭を押さえ、上値の重い展開となった。
 中国自動車工業協会は13日、今年1月の新車販売台数が前年同月比18.0%減の194万1000台に留まったとの暫定集計結果を公表し、19カ月連続で前年割れとなった。同協会幹部は新型肺炎の影響について、1月は限定的だったが、今後は購買意欲の低下や生産の落ち込みから2月以降に影響が深刻化すると予想している。また、短期的にはサプライチェーン(部品供給網)の混乱が世界経済に悪影響を与える可能性が高いことも、工業用需要の割合の高い白金にとっては圧迫材料となり、来週は弱含みの展開が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3300円〜3500円。

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