東京貴金属見通し=金、反転注意の状況下に

2020/02/21 17:04:52

<金>
 今週の東京金先限は、新型肺炎の感染拡大への警戒感を背景に上場来高値を連日で更新した。
 来週も新型コロナウイルスによる感染拡大が注目材料。日本での感染者が増加し円を売る流れが続くようだと、国内金は強地合いを維持しそう。ただ、短期間での急上昇により相場は過熱している。感染者減少や治療薬の発見などの報で一度流れが変われば、容易には止められない反転相場になると読む。乱高下必至の一週間か。
 来週の先限予想レンジは5700円〜6010円。

<白金>
 東京白金は19日、パラジウムの急騰になびいた買いが入り急伸。20日には先限が1カ月ぶりに3600円台を回復する場面もあったが、その後は手じまい売りなどに押されて上値の重い展開となった。
 パラジウムは中国での新型コロナウイルス感染者の増加ペース鈍化や中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和を進めることで経営難に直面している企業の資金繰り支援を強化したことなどを背景に、現在の混乱が沈静化した後の工業用需要回復への期待感が強まり、投機筋の買いに値位置を切り上げ、20日高値9341円をつけ史上最高値を記録。白金は独自材料に乏しいが、姉妹金属のパラジウムの上伸に支えられ、来週は堅調推移が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで3400円〜3650円。

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