東京貴金属見通し=金は乱高下か

2020/02/28 16:58:32

<金>
 今週の東京金先限は、為替の円高などを要因に利食い売りが膨らみ急落して越週した。
 来週は乱高下か。目先の売りが一巡すれば再度安全資産として買われ、急反発する動きとなりそう。今週の世界同時株安を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月にも追加利下げに踏み切るとの観測が強まっており、だぶん利下げすることになると読む。どのタイミングで利下げが買い材料視されるか、注視する必要がありそう。他の市場も荒れているため、流れの急変に振り回されることなく売り一巡で下げ止まったことを確認してから、買い拾う姿勢で対処すべきだろう。
 来週の先限予想レンジは5400円〜5700円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは26日、2020年の世界新車販売見通しを前年比2.5%減(従来予想は0.9%減)の8800万台に下方修正。4.6%減だった19年より落ち込みは緩やかなものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減少やサプライチェーン(供給網)の混乱が販売を下押しすると予想。また、中国自動車工業協会は2月以降の新車販売台数が新型肺炎の影響で落ち込みが顕著になるとの見通しを示した。
 長引く新型肺炎の拡大による世界経済の減速懸念が強まる中、工業用需要の割合の高い白金は需要減少懸念や為替の円高を手掛かりとした売りに圧迫され、200日移動平均線(28日時点3127.5円)の水準を下抜いた後は買い戻され、下げ幅を縮小した。しかし、欧州や米国での新型肺炎の感染拡大懸念が後退するまでは市場の混乱が続くとの指摘も聞かれ、目先は軟調推移が見込まれる。
 来週の予想レンジは先限ベースで2900円〜3200円。

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