東京貴金属見通し=金、手じまい売りは一巡か

2020/03/13 17:17:09

<金>
 今週の東京金先限は、株価の急落などを背景とした保有資産の換金売りに押され、水準を切り下げた。
 来週は、目先の手じまい売り一巡後の戻り相場となりそう。商いを膨らませながら13日付けの日足チャートは、125円幅の長い下ヒゲを伸ばしたからだ。下げ止まっていない株価の動きは気になるが、先限5400円割れ水準は安いと判断され修正の動きになると読む。17日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利下げが発表されるだろう。ゴールドの支援要因となり反転を後押ししそうだ。買い拾う姿勢での対処が得策か。
 来週の先限予想レンジは5100円〜5550円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。世界経済の減速見通しが強まる中、自動車排ガス除去装置に用いられる白金やパラジウム価格は大幅に下落。原油安も追い打ちをかけた。
 中国自動車工業協会が12日発表した2月の新車販売台数は前年同月比79.1%減。春節(旧正月)連休の時期が毎年ずれる影響を除外するため、1〜2月の累計で見ても、前年同期比42.0%減と大幅に減少。新型コロナウイルスの感染拡大により市場心理が落ち込んだ。また、トランプ米大統領が12日、欧州からの米国入国を30日間禁止すると発表したことは、今後の経済活動が一段と停滞するとの強い印象を市場へ与えており、世界的な株安の連鎖が止まるまでは積極的な買いも見送られ、来週は値固めを試す展開になると予想する。ただ、先限が2018年安値2680円を割り込むと、08年12月12日安値2276円を視野に一段安となる可能性が高まる点には注意したい。
 来週の予想レンジは先限ベースで2300円〜2900円

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